着色／CerMark LMM6000 ペースト 50g

LMM6000 金属用黒発色剤

推奨用法
LMM6000は、様々な金属に黒のマークを施すのに使用できます。
LMM6000は、乾燥するとレーザーマーキングの前に触っても取れない硬質塗膜を形成する特性がありますので、LMM6000を塗布した部品を、レーザーマーキングを実施するまで保管したり、移動したり、積み重ねたりすることができます。

特にステンレススチールにマーキングをされる場合はLMM6000を推奨します。最も黒く発色しますが、LMM6000のプロセスウィンドウは幾分狭いので、使いやすさを優先される場合はLMM14の方が良いかもしれません。


希釈
LMM6000インクタイプは、塗布方法により希釈率を変えてください。
※エアゾールタイプは、ご購入いただいだ状態ですぐ使用できます。

・エアブラシによる塗布 1：3(体積比でLMM6000が1に対し、変性アルコール3)
・フォームブラシ(手動)による塗布 1：2(体積比でLMM6000が1に対し、変性アルコール2)
の割合を推奨します。


塗布方法
マークを施す表面に、油・クリーニング剤・フィルム・埃・ラッカー被膜が無く、きれいであることを確認してください。


エアブラシによる塗布：
エアブラシで吹き付ける場合、エアゾールの場合の手順に従ってください。
塗布膜の厚みは約25µmが目安です。(一般的に、1～2回のスプレーで必要な塗膜が得られます。)
彫刻材料の片側から反対側まで全体を覆うように動かして、均一にスプレーしてください。
その際、彫刻する箇所から離れたところからスプレーを開始し、スプレーを続けたまま彫刻する箇所を通過させると、均一にスプレーができます。

フォームブラシ(手動)による塗布：
用途や作業環境によっては、フォームブラシを使ってペーストタイプのインクを塗布する方法が一番手軽な選択肢である場合があります。
フォームブラシを使ってLMM6000を塗布するときは、LMM6000の塗膜を約25～50μmにしてください。滑らかに均一に塗布してください。

注記：エアゾールおよびエアブラシによる塗布の方がフォームブラシによる塗布より好ましいです。
エアブラシをお持ちでないか、表面積の小さいコーティングの場合に限り、フォームブラシによる塗布をお勧めします。

乾燥時間と方法
自然乾燥させる場合、LMM6000は通常3～5分程度で完全に乾燥できます。
その他、ヘアドライヤーや温風暖房機を使用して、乾燥時間を短縮させることができます。
家庭用のヘアドライヤーを使用する場合、15秒程度で完全に乾燥できます。


余分なLMMの除去
レーザーマーキングを行った後、余分なThermarkマーキング剤を除去する必要があります。
基板が水による損傷を受けない場合、軽く水ですすぐか、濡らしたスポンジまたはブラシでやさしく拭き取ります。
水が基板に悪影響を与える場合(真鍮や青銅などの合金)は、少し湿らせたマイクロファイバーのような柔らかい布またはセーム皮の使用をお勧めします。クロムや輝きの強い金属では、表面に掻き傷を付けないよう柔らかい布を使用してください。

製品保管
LMM6000は、5度～35度の暗くて乾燥した場所に保管してください。
インクの蓋を開けたままでフォームブラシを使って作業している場合、蒸発によってインクの粘度は変化します。必要に応じて希釈剤を追加してください。

LMM6000のレーザー設定
*CO2レーザーでLMM6000マーキング剤を使用する場合*
下の表は、一般的な基板にLMM6000を使ってマーキングする場合の推奨レーザー設定です。
これらの設定は、基板の仕上げやレーザー間にも違いがあることにご留意ください。


※これらの値は目安であり、お使いのレーザー装置の実際の出力に応じて調整してください。